FC2ブログ

記事一覧

冬の花火 12

司と旬が酒を酌み交わしていた頃、つくしは類と食事をしていた。「旬は、司と飲んでるんだって?彼奴も20歳か早いな」「アメリカへ行く度に、旬の所へ訪ねて来てたらしいわよ」「……先ずは外堀からか?司も変わったな…クククッ」「もう、類ったら面白がってるでしょ?」「同じ女に恋をするなんて、司らしいと思ってるんだ。それで、つくしはどう答える?」「どうって……類、私も39になるんだよ?子供だっている。今更恋なんて………」戸惑いを隠...

続きを読む

冬の花火 11

司が思っている以上の変化は望めなかったが、つくしの友達と言うポジションは手に入れた。そして季節は巡り、楓の一周忌を迎える事に……。今回も旬は帰国して、初めてリホームした新しい屋敷へと足を踏み入れた。「「「「お帰りなさいませ、旬様」」」」「只今、滝沢さん。皆さん」一年前よりも更に精悍になって帰ってきた旬を、感慨深げに迎える執事とメイド達。「つくし様と皆様はリビングでお待ちです」その言葉に顔が綻ぶと自然と足も早く...

続きを読む

冬の花火 10

其々が飲み物を手に持ち口につけてからは、暫くは静寂な時が流れていた。長年の友なので何も話さずとも気詰まりにはならない。最初に口火を切ったのは総二郎だった。「今更、つくしにアプローチってお前何を考えてんだ?」「あれから20年だぞ?その間に何とか出来たんじゃないか?」「問題はつくしだよね。彼奴の中にお前の存在はもう無いよ?」三人三様に厳しい言葉を投げ掛けてくるのを司は黙って聞いていた。こういう所も変わった点...

続きを読む

冬の花火 9

新しく会社の側に建てたマンションの最上階を自分の部屋にした司は、羽田から真っ直ぐに戻ってきた。既に部屋は暮らせる様に全てが整っている。華やかな男に相応しいゴージャスな家具が備え付けられているが、昔の様な派手さはない。気に入って買ったアメリカ製のソファーにどさりと身を投げ出すと、ネクタイを外してウィスキーを一息に飲む。そんな司の目の前には西田が静かに立っていた。「で?財団の方はどんな様子だ?」「事務所も決まりまして、運営も...

続きを読む

冬の花火 8

財団の設立は彼等の協力があって、思っていたよりも早く準備が整いつつあった。事務所の場所は、結局道明寺が所有するビルの7階のフロアーに構える事になった。机が4つに、応接室が2つ。理事長室が奥にあって、ごじんまりとした事務所だ。毎年秋に支援する者との面談を行う事にして、夏までに書類選考が行われる。自薦他薦を問わないが、実質学校の先生からの推薦状がメインとなる予定だ。それらの準備をする為の事務員と、データー管理の事務...

続きを読む

プロフィール

キャットチビ

Author:キャットチビ
猫と暮らしつつ、4年前からヤフーブログで二次小説を書いています。
今回、ヤフーブログの閉鎖に伴い此方へお引っ越しして来ました。
宮を中心に書いていましたが、今は花男をメインにしています。
ポリシーはつくしが幸せになる事です!
古くからの方も新しい方も、此れからどうぞ宜しくお願いします🙇

カテゴリ