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記事一覧

全ての始まり 14

建築家となった牧野つくしと12年振りに再会したが、中々親しく話をする機会がないままに、時は瞬く間に流れた。その間、俺はあきらに頼んで彼女の此までを調べて貰いその中で知った彼女の結婚は衝撃的な出来事だった。だが、その結婚相手である天草清之助から連絡を貰い、彼と会って話をした類は彼のつくしに対する大きな愛の前に敗北感を抱かずにはいられなかった。「花沢さん、お話しした通りに私には残り時間が余りない。私亡き...

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夏の残像 後編

全ての事をやり終わった類はフランスの自宅へと戻って来た。「進、留守の間はどうだった?」「はい、社長。大きな事は何も、小さなアクシデントは相変わらずですが」「そう……其でつくしはどうしてる?」「姉さんでしたら、変わらないそうです。ありすはどうでしたか?」「うん、立派だったよ。日本での業務を任せてみる事にした。幸い大学もスキップしてるからね」「秘書は誰を?」「田村に任せた」「其れなら安心です」ホッとして笑った顔は姉弟...

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夏の残像 中編

話し方、醸し出す雰囲気が一人の少女を思い出させる。背は170位だろうか?少し癖のある漆黒の髪が背中で揺れていて、大きくて黒い黒曜石の瞳は清廉な光を湛えて真っ直ぐに見つめてくる。「……ありすちゃんって呼んでもいいかな?」「あっ、はい。出来たら“ありす“と呼んで下さい」「日本へは今回が初めて?」「いえ、年に何回か父に連れられて来ていましたから……」「……そうだったんだ。俺達の事は知ってた?」「お写真を見た事があ...

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夏の残像 前編

今年も暑い夏がやって来た。司がこの暑い日本に帰国するのは久し振りだった。何故なら、ニューヨークで暮らしている彼は17歳から20年間一度も帰国する事は無かったからだ。昨年両親が立て続けに亡くなり、遺書によって鎌倉の墓所に遺骨を納骨する事になり、法要と両親が住んでいた屋敷をどうするかで、帰国せざる得なかった。プライベードジエットから降り立った彼は、誰もが惹き付けられるオーラを纏っている。癖の強い髪はサイドを刈上げ、頭頂部...

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全ての始まり 13

その一報を聞いた彼等が半信半疑のまま、聞いた住所に駆け付けると、前よりも狭いアパートに弟の迪と牧野、そして類が荷物の片付けをしている所に遭遇した。「「牧野、お前………」」「ヘヘッ、不肖牧野つくし。帰って参りました」はにかみながら笑っている牧野の代わりに話したのは類だ。「進が牧野を英徳に通わせてくれって、親に頼み込んだんだって」進の頭を撫でながらそう話す類に、進の顔は真っ赤だ。「……いえ、姉があんまり元気ない...

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プロフィール

キャットチビ

Author:キャットチビ
猫と暮らしつつ、4年前からヤフーブログで二次小説を書いています。
今回、ヤフーブログの閉鎖に伴い此方へお引っ越しして来ました。
宮を中心に書いていましたが、今は花男をメインにしています。
ポリシーはつくしが幸せになる事です!
古くからの方も新しい方も、此れからどうぞ宜しくお願いします🙇

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